マイクロ波テロか!?米外交官ら130人以上が「謎の脳損傷」発症に全米が騒然! (3/3ページ)

Asagei Biz

「国防総省当局者は、19年の事例はロシア軍情報機関の参謀本部情報総局(GRU)が関与した可能性が非常に高いと指摘しています。さらに、一部関係者の間では、他の事例でもロシアの関与を示す証拠が浮上しているという話もある。ただ、国家情報長官室の報道官は『現時点で、原因に関する明確な情報は持っていない』と述べ、バイデン政権としても、現時点では、まだ米国を狙った攻撃なのかどうかの断定はしかねる、というスタンスをとっています。とはいえ、職員の発症者数が倍に増えたことで、政権内部では懸念を示す声が急速に広がっていることは事実。ホワイトハウスをあげて真相究明に乗り出すことになるはずです」(前出のジャーナリスト)

 ニューヨーク・タイムズによれば、国家安全保障会議のエミリー・ホーン報道官は、「われわれはこの真相を突き止めることにアメリカ政府のリソースを集中している」と語り、CIAは本件に関する経緯や首謀者などの情報収集のための新たな組織を設立。同報道官は「この組織は、アメリカ同時多発テロ事件後のオサマ・ビンラディン捜索にCIAが拡大した組織と同様の過酷さと厳しさで活動することを目的としている」と、その覚悟を語っているという。

 日本でも17日、加藤勝信官房長官が記者会見で、この話題に触れ、現時点では「日本の外交官について、そうした事実は確認されていない」と述べている。だが、脳の損傷はその時は自覚症状がなくても、後になって症状が現れ、後遺症として年々も苦しむケースがある。そんな被害者を出さないためにも、米政府による、一日も早い真相解明を願うばかりだ。

(灯倫太郎)

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