アニメ『スーパーカブ』“二人乗り論争”の焦点は? 炎上の原因は原作改悪か (2/2ページ)

まいじつ

— 岩井勇気 ハライチ (@iwaiyu_ki) May 26, 2021

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炎上騒動の“本質”はどこにあるのか

しかし現実とフィクションは違う、という反論は今回の場合的外れではないだろうか。というのも原作小説では小熊が違反行為だと理解した上で、友情を優先する描写があるのだが、アニメではとくに説明もなく二人乗りを決断。単純に制作側が法律を理解していないように見えてしまうため、視聴者から突っ込まれるのは当然だ。

その他《平気で人を殺すアニメもあるのに、なぜ「スーパーカブ」だけ叩くのか》との反論もあるが、視聴者が違和感をおぼえる行動は、作風や世界観によって異なってくる。たとえば『頭文字D』も同じ現代日本を舞台としており、違反行為のオンパレードだが、違和感がないため叩かれていない。一方で『スーパーカブ』は〝普通の女の子の物語〟を描いてきたため、違反行為に敏感に反応する人が多かったのだろう。

フィクションはリアル(現実)ではないが、リアリティーは必要。原作はその点を意識して描かれていたが、アニメ版には少々配慮が不足していたかもしれない。

とはいえ、今回の二人乗りは青春の一場面を切り取ったエモーショナルなシーンだった。もしアニメ内で違反行為について言及されていたら、雰囲気がぶち壊しだった可能性もある。視聴者が違和感を抱くリスクを負ってでも、あえて空気感を優先するという方針も間違っているわけではない。アニメと〝正しさ〟の問題は、今後も難題として残り続けそうだ…。

文=大上賢一

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Benzoix / PIXTA

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