現代人は集中力が散漫になりやすい 精神科医が警鐘を鳴らすスマホの怖さ (2/2ページ)

新刊JP

スマホというデジタルな邪魔によって、気が散ってしまう。その結果、集中がしにくい状況が生まれてしまうのである。

■集中力を取り戻すためには運動をすべし

とはいえ、今の時代においてスマホを手放すことなど考えられないことだろう。スマホなしでも生きていくことはできるが、この圧倒的な便利さがなくなったら、生活がどう変わるか想像もつかない。

では、スマホによって散漫になった集中力を取り戻すためにはどうすればいいのか。その方策としては、本書では「運動」をあげている。たとえば300人のティーンエイジャーに1週間万歩計をつけた実験では、よく動いた子ほど集中力が高まったという。現代にとって貴重である集中力に、運動は良い効果をもたらすようだ。

では、なぜ運動はいいのか。ハンセン氏の答えは「私たちの祖先が身体を良く動かしていたから」だと述べる。狩りをしたり、自分が追われたりしたときには、最大限の集中力が必要になる。本当に必要なときに、集中力を発揮できるように脳は進化してきた。だからこそ、生き残ってこられた。

とすると、今、私たちが送っているスマホとの生活が、私たちと合わないのかが分かってくるのではないか。

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昨年11月の出版以来、発行部数は46万部に達しているという本書は、母国スウェーデンで社会現象ともいえる反響を呼んだという。そして、世界各国で出版が決定し、こうして日本でも大きな話題となっている。

今後もテクノロジーは発展していく。今後より有用なデバイスが登場するまでは、スマホは私たちにとって欠かせないものであり続けるだろう。その中で、ストレスを感じたり、集中力が減退したり、SNSが気になってしょうがなかったりということはあるはずだ。

そうしたスマホがもたらすものの正体を見極めること。それがスマホと付き合っていくための大切な第一歩なのかもしれない。

(金井元貴/新刊JP編集部)

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