剛速球は必要ない?中日・柳が証明したパ・リーグ対策 (2/3ページ)
柳本人は『直球と変化球のコンビネーション』と話していましたが」(前出・同)
たしかに、中日サイドからは「チェンジアップが良かった」「カットボールのキレが」と変化球に対する称賛の声も出ていた。しかし、パ・リーグの強打者たちを幻惑させた勝因は直球のほうにあるようだ。
「昨季と比較すると、柳が直球を放る割合が激減しています。データによれば、昨年は全体の約45%が直球でしたが、今年は30%台、変化球全ての割合が増えています」(球界関係者)
どちらかといえば、速いボールを投げるほうではない。完封劇を見せた1日も球速は130キロ台だったが、緩急と落差のある変化球を投げ分け、直球はほとんど使っていない。対戦バッターは直球勝負を捨てた新スタイルにタイミングを取り損ね、また、球種の多さに狙い球を絞りきれなかったようだ。
「ローテーションの関係で遠征から外れると、新人の高橋宏斗をキャッチボールの相手に指名し、色々と教えているそうです。柳のほうから色々と高橋に話しかけています」(前出・同)
ボールの握り方など、アドバイスも送っているそうだ。
柳は学生時代から主将を務めるなどしてきた。後輩への気配りもできる良き先輩でもあるが、「教える」ことで自分を見つめ直す機会になったのかもしれない。
「高橋の直球はとても高卒の新人とは思えません。