立川ホテル殺傷事件“実名報道”が物議! 加害者ファーストな法律に疑問の声殺到

まいじつ

立川ホテル殺傷事件“実名報道”が物議! 加害者ファーストな法律に疑問の声殺到

東京都立川市で、風俗店勤務の男女2人が死傷した事件で、警視庁は6月2日に加害者の19歳の少年を逮捕。亡くなった女性の名前を一部メディアが公開したにも関わらず、加害者の少年の名前が伏せられていたため、ネット上では議論が巻き起こっている。

同事件は6月1日、東京都立川市にあるホテルで発生した。派遣型風俗店を利用した加害者の少年は、被害者の女性を指名。しかし少年が盗撮行為をしていたため、女性はそれを注意して従業員の男性に連絡したという。盗撮行為を注意された少年は逆上し、隠し持っていた刃物で女性の身体を70カ所にわたってメッタ刺しに。その上、駆けつけた男性の腹を刺して逃走するという凄惨な事件である。

事件発生からメディアで話題になっていたが、6月2日に19歳の少年が逮捕されると報道は激化。日本テレビをはじめとした一部のメディアが被害者の女性を実名で報道したのだが、ネット上では、

《被害者が実名報道。おそらく、親とか親族は娘が風俗嬢だったとは知らないだろうから、殺害された上にさらにショックだろうなぁ…》
《被害者は年齢つきで実名報道。すすんで名前を公開することは考えにくい仕事での実名報道。マスコミは控えめに言ってクズだね》
《風俗店に限らず、犯罪被害者の名前を公表する意味って何があるのかね。到底公共の利益になり得るとはおもえないし》

などと批判が殺到した。一方で加害者少年の名前が報道されないことに対して、

《なんで被害者が実名報道されて加害者が守られんの? 19歳はもう立派な大人だろ》
《殺して逃げた立川の19歳少年はまだ20年生きてないという理由だけで守られて、風俗嬢の方は何も悪くないのに殺され、実名報道されるの本当に狂ってるでしょ》
《殺人犯が19歳で、ギリギリ未成年で匿名報道。おかしいとは思わないのか》

などと日本の法律を問題視する声が多く見受けられる。

同事件の加害者が実名報道されないワケ…

同事件が起こる直前の5月21日に開かれた参議院本会議で18、19歳を厳罰化する〝改正少年法〟が成立したこともあり、加害者の少年を実名報道するべきだという意見も。しかし、同事件を起こした加害者少年の実名報道は難しい。

というのも、施行は来年4月1日から。同事件は現行の少年法に基づき処理されることになるため、実名報道解禁の対象になるとは考えにくい。

こういった日本の法律のズレを指摘する声は非常に多く、今回の事件を受けて「風俗で働く人の実名は原則非公開に」と支援団体が警察やマスコミに要望。過去に実名報道によって、被害者が誹謗中傷や人権侵害の危険に晒されたことがあるため、確かに何かしらの対策は必要なのかもしれない。

日本の19歳は、普通に結婚して子どもを持つこともできる。その一方、〝子どもだから〟という点で、重大な事件を起こしても実名報道はされない。また、17歳以下の場合は死刑を科すべき事件を起こしても、無期懲役になる親切なシステムもある。

加害者に甘く、被害者に厳しい日本の法律が変わることはあるのだろうか。

【画像】

kimberrywood / Shutterstock

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