「言葉の力」を身につけるために「やるべきこと」「やってはいけないこと」 (2/2ページ)
「常套句を使うこと」だ。
常套句・慣用句の類は不思議なもので、知っていると使いたくなる。すらすらと話が出てくるスピーチ上手は「立て板に水」と表現したくなるし、相手のなすがままにするしかない状況に陥ったら「まな板の上の鯉だよ」と言いたくなる。こういう常套句の類がビジネスには溢れかえっている。
思い返してみよう。「高性能」「高品質」「最先端」「厳選した」といった言葉を無自覚に使っているなら要注意。これらはすべて常套句。あまりに手あかがつき、オリジナリティからは遠く、もはや人の心を動かす力はないのだ。
メッセージを強く印象に残るものにする特効薬はなく、地道に磨いていくしかない。ただ、メッセージを弱めてしまう「不正解」はあるのだ。
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本書には、ここで紹介したもの以外にも、メッセージを伝えるだけでなく、強く印象づける文章づくりのための100のポイントが明かされている。
言葉の力を磨き上げることは、文章だけでなく発言の精度も高める。訓練していくとビジネスの様々な場所でその恩恵を感じるはず。始めるなら、早い方がいい。
(新刊JP編集部)