Cocomiの“声優挑戦”に猛反発! ブーメラン発言の自覚がないオタクたち

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

タレントの声優・吹き替え起用に対し、声優オタクが親の仇の如く批判を浴びせる光景は、ネット上で誰もが目にしたことがあるだろう。中には難癖のような論理破綻した意見も多いが、こうした偏狭なオタクが、またも心ない言葉を吐いている。

今回標的となってしまったのは、6月11日公開のアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』だ。同作は明石家さんま企画・プロデュースの大作で、大竹しのぶ、Cocomi、吉岡里帆、マツコ・デラックスといった知名度抜群のキャストが出演。また、花江夏樹や下野紘といった、話題の〝鬼滅声優〟も出演することで注目されている。

特に注目度が高いのは、根っからのアニメ好きであり、声優の養成所に通っていた経歴も持つCocomi。公開にあたり、映画誌やPRでは、さんまがその演技力に舌を巻いたとのコメントが複数掲載されている。養成所という経歴からは本気度が伝わるが、なんと、声優オタクはこれすらも気に入らない模様。ネット上には、

《どんだけ声優業を馬鹿にしてんの?》
《餅は餅屋で、本職さん使ったほうがいい!》
《キャリアゼロのガラス玉であるCocomiではなく、釘宮理恵か佐藤利奈を起用ならリスクは低め》
《ジブリや新海誠の作品など声優に芸能人の起用が多いけどさ、声優業の人を採用していればより良い作品になってた事は間違いない》

など、判で押したような批判が並んでいるのだ。

“タレントの声優起用叩き”はダブスタ

さらには、《もし声優としての能力があるなら、声優一本でやって下さい じゃないと「ごっこ」なんよね》と、演劇や歌手活動・アイドル活動も行う声優を「ごっこ」と断じかねないブーメラン使いまで現れる始末。実態を無視した上に論理も破綻し、そもそも批判として全く成立していない言説が噴出している。

「まず前提として、タレントが多様な仕事に挑むのは何ら悪くない。別に副業禁止の世界ではないのだから、実力や集客力を総合的に判断し、歌手でも声優でも作家でもどんどん行うべきです。オタクに人気の飯田里穂だって、言ってしまえばグラドルが声優をやっているようなものですからね。問題なのは、タレントの声優起用に対し、条件反射で怒る視野の狭い声優ファンです」(アニメ誌編集)

実のところ、彼らの言い分はただのポジショントークでしかないのだ。

「彼らはバイアスのかかった耳で『プロじゃないから棒読み』と無条件に決めてかかり、名演技だと今度は『本職の仕事を奪うな』とどっちにしろ批判。一方、声優の歌手活動や舞台出演、昨今頻繁に見られているTV出演には大喜びなのですから、『こっちは良いけどそっちはダメ』という幼稚なダブルスタンダードにすぎません。声優も微妙な歌唱力でCDを出したり、寒いノリでバラエティーに出ているのですから、タレントの声優起用を無条件に叩く思考からは、いい加減脱するべきでしょう。こういうことを言うとまた『そっちだって~』と言い出しますが、声優の他メディア進出批判は、〝鬼滅ブーム〟で声優がTVに出るようになってから、カウンターとして起こったこと。声優オタクは何十年も前からタレント起用を攻撃していたのですから、これもブーメランです」(同編集)

そもそも、中学時代から養成所に通うほど将来を見据えていたCocomiは、今後、本格的に声優へ転身する可能性もある。彼らはその時にも「所詮はモデル上がり」と批判するのだろうか。それは元子役や俳優出身など、今活躍する多くの声優への批判にもなりそうだが…。

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