「腐ったみかん」と呼ばれた女子高生が医学部合格 夢を叶えた医師が語る「変われた理由」(2) (2/4ページ)
だから私は医師になるべき人間なんだ、困っている人たちのためにも絶対にならないといけない、と自分で自分に信じ込ませてモチベーションを高めていました。
念願かなって医師になれたのは、周りの人のおかげです。娘が熱を出した時に私が予備校を休もうとすると自分が休んで面倒を見てくれた当時の義父や、忙しい時に子どもたちを預かってくれたママ友たち、応援してくれた小中の同級生にはすごく支えられましたし、期待を裏切りたくなかった。だからがんばれたんだと思います。
――子育てをしながら医学部に合格するのは誰もができることではないと思いました。時間的な制約や体力的ものも含めてきつかったことは多いのではないかと思いますが、目的を達成できた要因はどんな点にあったのでしょうか?
風子:きついといえばきつかったですけど、「夢を追えている」ということ自体が幸せだったんですよね。
ただ、時間はびっくりするくらいなかったです(笑)。午前中はアルバイトをして、午後は勉強、17時からはごはんを作って娘たちと遊ぶ時間で、娘たちが寝た後の22時からまた2時間くらい勉強、というサイクルでした。コンビニで並んでいる時とか、エレベーターの中とか、「スキマ時間」を活用して勉強したり、今考えるとけっこうがんばっていましたね。
もし24時間自由に使える状態だったらかえって勉強できなかった気がします。家事や子育てで勉強に使えない時間があるのは仕方ないので、その時間は思い切り子どもたちと遊ぼうと割り切って、使える時間をいかに濃いものにするかという工夫をしたのがよかったのかもしれません。
――「公文式で中学校の数学から始めた」と書かれていました。そこから医学部合格まで何年くらいかかりましたか?
風子:5年くらいです。医学部の受験自体は2回目で合格したのですが、大学受験のレベルに達するのに時間がかかりました。中学、高校とほとんど勉強してこなかったので。
――2度目のチャレンジで医学部合格というのがすごいですね。