アンチレイシストとは、人種だけでなく、文化、ジェンダー、セクシュアリティなどの違いを平等に扱う人のこと。今読むべき「あらたな思考」を身につけるためのガイドブック (2/6ページ)
TIME誌の〈2020年最も影響力のある100人〉に選出された世界が注目する歴史学者 イブラム・X・ケンディによる、レイシズム(人種主義)を解き明かすためのガイドブック。
2019年に刊行後、翌年のブラック・ライブズ・マター(BLM)運動を背景に関心を集め、ニューヨークタイムズベストセラー1位、米Amazonで第1位を獲得し、全米で130万部の大ベストセラーとなった。
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イブラム氏は本書の中で「「人種的不公平」の原因は“人ではなくポリシーにある”」という。世界に蔓延るレイシズムの構造や本質をみずからの体験を織り交ぜながら解き明かし、制度としてのレイシズムを変え、“アンチレイシスト”としての態度をとりつづけることがその解決策だと訴える。
本書の大きな特徴は著者のメモワールでもあるということ。イブラム氏は、自身を含むほとんどの人のなかにレイシズム的な考え方が潜んでいることを指摘する。だからこそ“アンチレイシスト”であるためにはどのような態度をとりつづけるべきかを、自身の人生やアメリカの歴史を振り返りながらひとつひとつ定義し、考察していく。イブラム氏のアンチレイストであるための思考の旅を、読者がともに歩めるガイドブックである。