藤井聡太「最年少タイトル防衛」へのマル秘特訓(2)「10秒7億手」の超速AIを用いて… (2/2ページ)
「AI将棋の申し子」とまで評される藤井は、自作の「ハイスペックPC」を用意して研究環境を整えているという。ITジャーナリストの西田宗千佳氏によれば、
「PCの脳にあたるCPUに、『Ryzen Threadripper 3990X』という最高クラスのパーツを使用しています。価格は50万円で、研究者や複雑な計算を伴うエンジニアが使う代物です。その他のメモリーなどのパーツを含めると、全体で100万円は下らないと思われます」
さらに、野田氏が補足するには、
「1秒間に7000万手を読むことができると言われています。わずか10秒で7億手の『超速AI研究』が可能なんです」
一般的なノートパソコンと比べても性能は桁違いのようで、
「市販のノートパソコンと藤井先生のPCだと、20〜30倍ぐらい計算速度に差があります。一般的に2倍の差があるだけで、AI同士の勝率は高性能なほうに7割5分〜8割は傾くと言われています。読みの深さとPCの性能は比例するとされ、藤井先生は事前研究の時点で大きくリードしている可能性があります」(杉村氏)
棋聖戦の勝敗は、盤外の時点で決していたのかもしれない。
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