すごいだろ、これ消防車なんだぜ?世界最大のパワーを持つ兵器を魔改造した消防車 (3/4ページ)
ところが1991年、クウェートの壊滅的な火災を鎮めるため現地に飛ばされ、わずか3人の消防士と9つもの油田火災をどうにか鎮火。さらに油田を元通りに封じる作業までやってのけ、その偉業を世に広めた。・石油の流れを断って炎を鎮め再燃を防ぐ
油井火災用に設計されたビッグウィンドの強みは、ジェットエンジンの強力な噴流とエンジンの上のノズルから出る消防用水が混じった噴射だ。

一般に油田から噴き出す石油は酸素と混じって発火するが、高さ5~6メートル程度の噴出なら酸素が不十分なため燃焼に至らない。
ビッグウィンドのねらいはその酸素の遮断にある。強力噴射で噴出を抑えれば炎が消え、その後も容赦なく吹きつける水で周辺の空気を冷やして再燃を防ぐのだ。・消火どころか破壊?普通の消火活動には向かない消防車
この時点ですでに察しがつくかもしれないが、ビッグウィンドは住宅など一般的な火災の消火にはまるでむかない、というか使うべきではない。

規格外の消防車であるビッグウィンドは、ジェットエンジンの噴流とノズルの水から成る最大風速312メートルの噴射で炎を鎮める。しかもその放水量は1秒間に約830リットルというからもうわけがわからない。
そんな勢いで古い家屋の消火活動にあたられようものなら、窓やドアも壁も打ち壊されてしまうだろう。
なお破壊的な消火スペックを誇るビッグウィンドは今も現役で、ハンガリーの大手石油会社MOLグループの消火器役を任されているという。