東京五輪で「性行為による変異株」が拡散する(1)知らないフリをする組織委 (2/2ページ)
「スキンの配布をすでに決定してしまった手前、今さら『性行為禁止』を明文化するわけにもいかず、知らないフリを決め込むしかなかった、というのが偽らざる真相です。また、組織委は第3版をもって最終版とする予定でしたが、さらに第4版公表の可能性にも含みを持たせたこと、つまり今後に言い訳の余地を残したことも、組織委内のこの間の迷走ぶりを如実に示す証拠です」
だが、問題はフリー情交の黙認だけではなかった。ゴム製品配布の公表と時を同じくして、組織委は「選手が選手村に酒を持ち込むことは可能」との見解を示したのである。物議を醸したこの件についても、組織委関係者は次のように続けた。
「第3版では酒の『持ち込み』については、禁止も含めて全く言及されなかった一方で、ケータリングによる酒や料理の注文は可能である旨が明記されています。選手たちが『選手村の部屋でなら仲間との酒盛りも可能』と考えるのは当然でしょう」
そしてこの際、組織委は部屋での酒宴もフリー性行為も見て見ぬフリをするということ、と断じるのだ。
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