飯尾和樹の癒し系ボイスが張りダコ、意外な「ナレーション芸人」事情 (2/2ページ)
ひねくれ体質のウガッティーとMCの森三中の村上知子によるクロストークは、お笑いファンを楽しませている。
反して、“声だけ売れてしまう”芸人もいる。3人組コントのGAGだ。「キングオブコント」に17年から20年まで4年連続ファイナリストという実力派だが、肝心のネタよりボイスキャストとしての活躍のほうがめざましい。
「コントは筋金入りですが、全国的知名度はいまいち。でも、メンバーの福井俊太郎はかねてからブラックマヨネーズの吉田敬ほか、多くの吉本芸人から低音ボイスを評価されていて、『爆笑問題&霜降り明星のシンパイ賞!!』(テレビ朝日系)でナレーターを務めています。おかっぱメガネの宮戸洋行は19年、公私ともに親しい先輩芸人の南海キャンディーズ・山里亮太と女優・蒼井優の記者会見で司会進行を務めたことが大きな話題に。仕事も増えました」(芸能ライター)
異質なところでは、漫才集団「超新塾」のアイクぬわら。日本語が上手なアメリカ人で、おぎやはぎの矢作兼と出演していた「DMM英会話」のCMで、いい加減な英語を話すおちゃめな外国人としても有名だ。
アイクは、深夜の音楽番組「Love music」(フジテレビ系)のナレーターを担当。平日の朝は、子供向けバラエティ「おはスタ」でレギュラーMCを務めている。ネームバリューこそ低いが、実にバランスがいい仕事をしている。
テレビタレントとして大成しなくとも、魅惑の声で生き残れることもある。GAGやアイクのような局地的な成功例は、この先増えるかもしれない。
(北村ともこ)
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