農家の人を「百姓(ひゃくしょう)」と呼ぶのはなぜ?命を養う庶民の誇りと皇室との絆 (3/3ページ)
日本人のほとんどがその末裔である(イメージ)
……もともと百姓とは、朝廷から賜った百(たくさん)の姓すなわち天下万民を指し、天皇陛下が治める民という点においてみな平等であるのですが、中でも、みんなの命を養う作物を育てているからこそ、農民こそが百姓の代表になったと言うのです。
やれ武士だの支配者だのと嘯(うそぶ)いたところで、食べるモノがなければ飢え死にするのは庶民と同じ。農民をバカにした南部藩士は、ぐうの音も出なかったことでしょう。
終わりに結局、一揆勢の要求はその大半が聞き入れられ、南部藩政をほしいままにしていた者たちは更迭されていきました。
現代でも、たまに「おカネさえ出せば、好きなものがいくらでも買える」などと嘯いて、汗水流して作物を育てている生産者の方を軽んじる手合いがいますが、それはとんでもない「心得違ひ」というもの。
食は命の源であり、生きていく基本ですから、それを支えて下さるお百姓さんはもちろんのこと、あらゆる職業は社会を支えるために存在するものですから、貴賤を隔てず尊重し合える日本人でありたいものですね。
※参考文献:
瀧本壽史ら『街道の日本史 5 三陸海岸と浜街道』吉川弘文館、2004年12月
小林よしのり『ゴーマニズム宣言SPECIAL 新天皇論』小学館、2010年12月
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