岩本蓮加、筒井あやめ、金川紗耶の個人PVを手がけた作家「吉川エリ」の手法【乃木坂46「個人PVという実験場」第19回4/4 (3/4ページ)
ニシノアサキやウチボリシンペら吉川作品に重要な色を加えていくスタッフとともに、ポップかつ心地よく肩の力の抜けたオリジナルソングと美術・小道具を駆使しながら、そのつど新たな見せ方を提示しているのが、近年の吉川作品である。
筒井あやめの個人PV「筒井あやめのアイドル開幕宣言」(23枚目シングル『Sing Out!』収録)では、前半で長回しのワンカットならではの空気感をオリジナルソングにマッチさせつつ、後半ではむしろ衣装や設定、小道具などを次々に変えながらカットを割り、同じ楽曲の中に新鮮なメリハリをもたらしている。
https://www.youtube.com/watch?v=ZYM9Gz4I_HE
(※筒井あやめ個人PV「筒井あやめのアイドル開幕宣言」予告編)
■金川紗耶「みな天才だカーニバル!」
さらに今年1月リリースの『僕は僕を好きになる』に収録された金川紗耶の個人PV「みな天才だカーニバル!」では、ポップな小道具使いはもちろんのこと、画面の質感や装飾、シーンの切り替わりにみせる遊び心など、吉川が手がける個人PV史上、最も賑々しく細やかな処理を施している。