「金正恩の後継者」問題、最有力の金与正を脅かす”あの人物”とは (2/3ページ)

Asagei Biz

「正恩氏の父・故金正日氏には、2017年にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された異母兄の金正男氏を含め4人の子供がいますが、実はこの正哲氏こそが、弟・正恩氏が2010年9月の党代表者会でお披露目されるまで『金正日氏後継者の本命』とみられていたんです。というのも、北朝鮮では家督を継ぐのは兄の役目とされ、通常、弟が兄を差し置いて、などということは考えられないからです。しかし、故・金正日氏が後継者として選んだのは正恩氏だった。理由はハッキリしていませんが、ただひとつ言われていることは、正哲氏には政治的野心がなく、音楽好きな自由人だったと……。結果、弟が後継者としてデビューした後に党幹部に選ばれることもなく、それどころか、2011年12月に亡くなった父正日氏の告別式や国葬の場にも、その姿は確認されていないと言われますからね。しかし、北朝鮮軍部には『与正氏はだけは後継者の椅子に座らせるわけにはいかない』という勢力があるのは事実。そういった幹部が長男の正哲を担ぎ上げる可能性がないとは言えません」

 正哲氏の国内での動静は全く不明だが、海外での目撃談は多く、2015年5月20日にも、英国で行われたエリック・クラプトンの公演会場にジャンバーにサングラススタイルで現れた姿がテレビ局によってキャッチされている。

「この時は女性と3人の付き添いが同行しており、一泊40万円というテムズ川沿いの5つ星ホテルに投宿。公演鑑賞後、22日にロンドンをたち、モスクワ、北京経由で帰国する予定だったといいますが、メディアにキャッチされたことでモスクワ便に搭乗せず、その後の行動は謎のまま。

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