“祝祭感のため”自宅からユニフォーム着用せよ?五輪ボランティアの困惑 (3/3ページ)
「つまり、ボランティア参加による感染リスクは、いまだ少なくないということ。ただ、1都1道4県の会場で無観客が決まったため、ボランティアの大幅縮小も噂されていたんです。ところが大会委員会としては、ボランティアはそのまま確保しておく方針を変更しなかった。これは、直前に休まれてしまう懸念や、一人一人に今から不採用通知を送らなければならないという事情もあるのでしょうが、とどのつまりは、タダで使える人材を確保しておきたいからでしょう。無観客になったことで、チケットの『受付』担当に当初見込まれていた2万5000人が必要なくなり、また、五輪関係者の来日も削減されるため、1万5000人を予定していた『移動サポート』担当も減らせるはずです。しかし、現時点で通達は出ていませんからね。なのでボランティアの中には、会場に来るだけで何もやることがない、といった人が出る可能性は大。それでいてコロナ感染リスクだけは変わらないということになります」(前出・ライター)
更衣室もなく、「歩く看板」として自宅からユフォホーム着用で来たものの、白い目で見られ、仕事がなく、感染のリスクだけは残る……。そうならないことを願うばかりだ。
(灯倫太郎)
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