大谷翔平vsイチローの軍配は…評論家の指摘で見える驚異の“打撃力”

まいじつ

画/彩賀ゆう (C)まいじつ
画/彩賀ゆう (C)まいじつ

アメリカ・メジャーリーグ『ロサンゼルス・エンゼルス』大谷翔平選手が、MVP獲得も視野に入るほどの大活躍を見せている今シーズン。もし獲得となれば、日本人としてはイチロー以来、実に20年ぶりの快挙となる。

イチローがMVPに輝いたのは、メジャー1年目の2001年。この年はMVPの他、新人王・首位打者・最多安打・最多盗塁・ゴールドグラブとあらゆるタイトルを獲得し、野球の本場でもその才能を見せつけることとなった。だが今見ると、このMVPにはやや疑問が残るという。

「イチローは首位打者・最多安打に新人安打記録も更新していますが、8本塁打、69打点、OPSは.838でリーグ27位と長打力は凡以下。打率.342・42本・120点のジェイソン・ジアンビーや打率.318・52本・135点のアレックス・ロドリゲス、同じチームでも打率.331・37本・141点のブレット・ブーンの方がMVPにはふさわしかったでしょう。当時はイチローと新庄剛志しか日本人野手がいませんでしたから、新鮮さと新人というインパクトがかなりの〝加点〟になったと言えるでしょうね」(元スポーツ紙記者)

とはいえその他にも、イチローは史上初の10年連続200安打、両リーグ最多安打、ア・リーグ記録タイの10年連続ゴールドグラブなど、世界最高の舞台でも数々の金字塔を打ち立ててきた。しかし、単純な〝打撃力〟に焦点を絞れば、その評価はイメージほど高くはないらしい。

大谷がイチローに勝っている紛れもない数字

「選手の能力を論じる上で最も有用なのは、チームへの貢献度を総合的に示す『WAR』という指標。しかし、これには守備や走塁も含まれているため、純粋な打撃能力を議論するにはOPSが適しているでしょう。そのOPSですが、イチローはキャリアハイでたったの.869しかありません。これはチームの中軸打者レベルではあるものの、〝レジェント〟の域には到底及ばない数字です」(辛口野球評論家)

こうして論じていくと、現在の大谷はイチロー以上の打力を持っていると断言できるそうだ。

「イチローがメジャーで放った全3089安打の内、単打は驚異の2514本。通算OPSは.757しかなく、長打力に関しては残念ながら2流のバッターであることが分かります。本塁打にいたっては、日本人初の40本塁打も達成間近の大谷に対し、イチローはメジャー最多でたったの15本。よく指摘されますが、イチローは足も含めた〝安打製造〟には長けているものの、打撃力そのものは〝一流〟ですが〝超一流〟ではありません。対する大谷の今シーズンOPSは7月19日時点で1.051と、イチローとは比べるまでもない突出した成績。イチローの記録は『セコセコと稼いだ数字』とも言えてしまいます」(同評論家)

とはいえ、大谷はまだメジャー4年目。過去の偉大な先人と比べるには、もう少し時間が必要だろう。

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