心に響く!歴代五輪の名言&珍言(1)「見つけた方はご連絡を」 (3/3ページ)
「コケちゃいました」谷口浩美(92年バルセロナ/マラソン)
メダル候補だったが、20㌔過ぎの給水所で後続選手と接触して転倒。さらにシューズが脱げる事態となり、結果は8位に終わる。ゴール後のインタビューで放った「コケちゃいました」の照れ笑いは、ワイドショーをにぎわす。
「300㌔のカエルをつかまえた」宗村宗二(68年メキシコ/レスリング)
東京五輪では補欠だったが、その悔しさを晴らしたメキシコでは見事、グレコローマンスタイル・ライト級で金メダル。直前に勤務する会社が倒産したが、それでも試合前夜に「300㌔のカエルをつかまえた夢」がご利益に。
圧倒的な逆風にさらされたまま、東京五輪が7月23日に開幕。コロナ禍による緊急事態宣言下の開催は、世界中が厳しく監視する様相を呈している。
歴史を振り返れば、こうした不運は今回が初めてではない。1940年(昭和15年)には、欧米以外での初開催となる東京大会が決まっていたが、日中戦争の長期化により返上。1980年(昭和55年)のモスクワ大会は、ソ連のアフガニスタン侵攻に抗議したアメリカに追随して日本もボイコットを余儀なくされる。
いつの時代も、こうした政治的な思惑に左右されるのは選手であり、そのため、出場できた競技後の「言葉」は格別の意味を持つ。4年に1度の開催を終えると、その年の流行語大賞は五輪関連で占められることが多い。メダルを手にした素直な歓喜、あと一歩で届かなかったことへのむき出しの怒りなど、記録以上に見る者をざわつかせる。
史上初の1年延期という事態を乗り越えての「TOKYO2020」は、今なおくすぶる反対論をねじ伏せることができるのか。そして、極上の「生きた言葉」がジャンプするだろうか――。
(構成・石田伸也)
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