斎藤佑樹、最速138キロでも大収穫のツーシームと「心の変化」 (2/2ページ)

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その前から首脳陣は『シュートを覚えろ』と勧めていたんですが、当時は内角を攻めることに抵抗があったようです」(当時を知る関係者)

 ツーシームとは、シュートに近い軌道を描く変化球だ。

 当時を知る関係者によれば、14年春季キャンプ、対外試合などでシュートを投げる場面があったという。しかし、そのころの斎藤は「内角を攻めるのは強い直球を投げられない投手」というヘンな先入観があり、同時に「強い豪速球を投げる投手像」を目標にしていた。

「豪速球を投げる目標に固執し、シュート習得は途中でやめてしまいました。首脳陣も本人任せにしてきたというか、斎藤は周囲のアドバイスにも聞く耳を持ちませんでした」(同前)

 しかし、一軍で活躍できない時期が長くなるばかり。今回の右肘靱帯断裂で現役生活の危機にも晒され、考え方を改めたようだ。

「斎藤は頑固な性格ですからね」(同前)

 相手バッターの内角を攻めるツーシームを多投したのは、豪速球という幻想を捨てた証とも言えそうだ。一軍復帰はまた先になりそうだが、ツーシームに手応えを感じていた。

 もうちょっと早く、素直になっていれば……。

(スポーツライター・飯山満)

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