『お耳に合いましたら。』で初主演!伊藤万理華、個人PVや個展など乃木坂46時代に発揮された独自の個性

日刊大衆

伊藤万理華
伊藤万理華

映画『サマーフィルムにのって』、ドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)と続々と主演作が決定している元乃木坂46伊藤万理華。乃木坂46の卒業メンバーとしては西野七瀬を始め、堀未央奈白石麻衣松村沙友理深川麻衣など多くのメンバーが女優として活躍しているが、なかでもとりわけ異彩な存在感を放っているのが伊藤だ。乃木坂46時代から個人PVに代表される表現、ファッション分野での開拓など、個性を発揮してきた彼女の活躍をいま振り返る。

 誤解を恐れずに言えば、伊藤は乃木坂46の在籍期間で現在に至るポテンシャルを発揮できていたかというとそうは思わない。というのも、選抜入りが安定したのは2015年の11thシングル『命は美しい』からで、伊藤が持っている表現力やダンスの実力が評価されたのは在籍期間の後半にすぎない。

 それまではアンダーでの活動が多く、なかなか陽の目を見る機会が訪れなかった。しかし、『狼に口笛を』を始め『生まれたままで』『ここにいる理由』ではセンターポジションを経験するなど、アンダーでは大きな存在感を放っていた。

 アンダーライブという乃木坂46における土壌を築いた張本人が伊藤だった。センターとしてライブでは重要な立ち回りを担うようになり、2014年から始まったアンダーライブを大きく牽引。次第にその実力は高く評価されるようになり、選抜入りへと繋がっていく。

 中でも17thシングル『インフルエンサー』における伊藤の存在感は、メディアで披露するたびに大きく注目を集めた。裏センターとして可憐に舞い踊り、絶妙な表情で魅了する彼女の姿は今でも鮮烈に思い出されるほどだ。

 選抜とアンダーを行き来していた彼女にとって大きな転機となったのが個人PVでの活躍だろう。個人PVとは乃木坂46における独自のコンテンツで、伊藤は優れた表現力を発揮し大きく注目を集めることとなる。

 柳沢翔監督が手掛けた初期の映像作品『ナイフ』や福島真希監督の『まりっか’17』が彼女を代表するコンテンツとなっているが、この映像のなかで伊藤は豊かな表現力で魅了し、「個人PVの女王」として広く知られるようになった。

『EX大衆』(2018年1月号)でも「『ナイフ』という作品に出会えたことは運がよかったと思います。その後も波はあったけど、映像作品が私を支えてくれました」と個人PVが自身に与えた影響の大きさを語っていた。

 乃木坂46の多くのメンバーが女優・モデル・タレントと様々な活動しているが、伊藤は乃木坂46在籍時からとりわけアート方面での個性を発揮して、仕事へと繋げていったメンバーでもあった。

 父がグラフィックデザイナー、母がファッションデザイナーという両親の元で生まれた伊藤は、かねてから芸術センスが高いことでも知られ、芸術系の大学へも進学するなど、表現者としてひときわ目立った才能を発揮していた。

 その個性はファッション誌『CUTiE』(宝島社)での連載「万理華の脳内」に始まり、デザイン専門誌『月刊MdN』(エムディエヌコーポレーション)内の著名クリエーターを訪ねる連載「MARIKA MEETS CREATORS」、卒業後に始まった『装苑』(文化出版局)の連載「伊藤万理華のときめき録」などに繋がっている。

 卒業を直前に控えた2017年10月〜12月には個展「伊藤万理華の脳内博覧会」を開催し、自身が手掛けたイラストやアートを始め、柳沢翔監督による『トイ』や福島真希監督による『はじまりか、』など交流のあるクリエイター陣による映像作品を公開。最後の最後まで芸術的センスを持ち合わせた伊藤らしい卒業のあり方だった。このようにファッション・アート方面との繋がりを作ったという意味でも伊藤の活躍は大きな意義を持っていた。

 乃木坂46を卒業してからは『賭ケグルイ Season2』(MBS/TBS系)、映画『賭ケグルイ』、舞台『仮面山荘殺人事件』などの話題作に出演し、女優としても頭角を表している。2021年7月から放映中のドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)ではポッドキャストでチェーン店のグルメ愛を爆発させる主人公の高村美園を演じ、早くもエンディングの個性あふれるダンスシーンが話題に。8月6日には主演作である映画『サマーフィルムにのって』の公開も控えており、伊藤の“表現”が再び脚光を集めることとなりそうだ。

伊藤万理華プロフィール

 1996年2月20日生まれ、神奈川県出身。愛称は「まりっか」。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格し、3rdシングル『走れ!Bicycle』で初の選抜メンバーに選出。17thシングル『インフルエンサー』や19thシングル『いつかできるから今日できる』など多くの楽曲で選抜入りを果たす。

 2013年にリリースされた5thシングル『君の名は希望』に特典映像として収録された個人PV『まりっか'17』におけるパフォーマンスが各所で話題を呼び、「個人PVの女王」として名を馳せる。2017年10月から12月にかけて、東京・京都・福岡の3都市で初の個展「伊藤万理華の脳内博覧会」開催。同年12月に乃木坂46を卒業した。

 2018年2月には1st写真集『エトランゼ』(集英社インターナショナル)を発売。卒業後は『ガールはフレンド』(TOKYO MX)や『賭ケグルイ Season2』(MBS/TBS系)、映画『賭ケグルイ』など女優として活躍している。現在はドラマ『お耳に合いましたら。』(テレビ東京系)で主演に抜擢。8月6日には映画『サマーフィルムにのって』の公開も控えている。

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