松井秀喜「WBCで日本球界復帰」の裏交渉(1)サプライズ演出に大物が暗躍 (2/3ページ)
そしてミスターを抱えるように温かく伴走するのは、松井秀喜ヤンキースGM特別アドバイザー(47)だった。
およそ2分間と短い時間だったものの、次に控える医療従事者のランナーに聖火を届けるや表情は一変。五輪仕様の赤ブチメガネから〝ミスタースマイル〟を覗かせてペコリと一礼すると、スタンド中の拍手を浴びながら、静かに退場したのだった。
今回の東京五輪でのサプライズ演出は、水面下で秘かに進められてきた。JOC関係者が明かす。
「当初は、ONによる聖火ランナー案が既定路線として進んできました。ところが開会式を巡って、演出案が二転三転した経緯がある。結果的に、予算不足に陥ったオリンピック委員会が、苦肉の策として、開会式そのものを縮小する代わりに、聖火ランナーでのサプライズ枠を用意して、開会式に華を添えようと考えたのです。その結果が、最終ランナーの大坂なおみの登場であり、松井氏の伴走プランだった」
今年に入って急遽、松井氏に白羽の矢が立ったが、当初、スケジュールを理由に松井サイドは辞退の意向を示した。ところが大物たちによる説得で外堀を埋められた上で、参加を決断したという。巨人担当記者が声を潜めて語る。
「この人選には最終的に、松井と公私ともに交遊のある元組織委員会長の森喜朗氏のパイプが大きい。さらには古巣である読売グループ総帥の渡邉恒雄氏も賛同。決定打となったのは、松井の男気です。