患者に選ばれる歯科医院と離れていく歯科医院 その違いとは? (3/3ページ)
そこでいろんな治療ができるし、全国展開をしていてどこにでもある。スターバックスのようなポジションまで行くのはすごく大変なんですが、気軽に行ける敷居の低い歯科医院を展開できたらと思っています。
――2011年に河野歯科医院院長になられてから10年。これまでの医院経営を振り返って、今取られている戦略の良かった点、悪かった点を教えていただけますか?
河野:悪かった点は自分の中ではないと思っています。ただ、一時期、勢いだけで医院を増やすような展開をしていたときがありました。それは自分の感覚とも反するところだったので、これから先は自分の感覚を信じて、ここだったら絶対に間違いないというところで展開していこうと思っています。
一方で良かった点は「人」ですね。私は何をやっても「人」が一番大事だと思っていて、スタッフや協力してくれる人、患者さん…良い人たちに出会い、彼らを信じてやってきたことが一番の財産だと思っています。
――患者に選ばれる歯科医院と、患者が離れていく歯科医院、その違いはどこに表れてくると思いますか?
河野:私たち歯科医師は先生と呼ばれたり、治療をして「ありがとう」と言われることが多いんですけど、それを当然だと思っている人もいると思います。でも、実際はそうではありません。私たちは患者さんからお金をもらっていて、その対価以上のサービスを提供しないといけないと思います。
私はよくスタッフに「誰からお給料をもらっているのか」という話をします。それは患者さんですよね。だからこそ、歯科医院がこれだけ多い中で、自分たちの医院を選んできてくれる患者さんに対して、どれだけのパフォーマンスが出せるのかというところが大事になってくると思います。
今後、患者さんに選ばれる歯科医院になれるかどうかは、患者さんに対してどれだけ親身になって真心を持って接することができるかどうかです。それができる医院には患者さんが集まるでしょう。逆に離れていく医院は、やはりどこかで患者本位になれていない。治療も自分がいいと思うものを押し付けている傾向にあると、患者さんは離れていくと思います。
(後編に続く)