明治の日本を描いた絵画200点以上を紹介する企画展「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」 (1/2ページ)
明治の日本を描いた内外の画家たちによる200点以上の油彩画・水彩画が展示される企画展、「発見された日本の風景 美しかりし明治への旅」が開催されます。
ヒトやモノが国境を越えて流動した19世紀後半。そうした世界情勢の中へ急に投げ込まれた明治の日本も、西洋諸国からさまざまな人々を迎え入れ、一大変革を経験しました。
もちろん美術も例外ではありませんでしたが、西洋式の画法で制作された当時の絵画には、むしろ変わることのなかった日本の風景や風俗が、失われる前の姿で記録されてもいました。
笠木治郎吉《牡蠣を採る少女》個人蔵特に西洋から日本へ来た画家たちは、西洋とは異なった日本の文化や自然に興味を抱き、その様子や印象を絵にしたのです。日本人の画家たちもまた西洋人から学んだ画法で、自分たちの生活や環境を盛んに描きました。それは西洋の画法とともに西洋人の「眼」を学ぼうとした日本人たちの、自己の再発見でもあったのかもしれません。
この展覧会では、明治の日本を描いた内外の画家たちによる200点以上の油彩画・水彩画が、「明治の日本を行く」「人々の暮らしを見る」「花に満たされる」の各章にわけて展示されます。
これらは日本から海外へ渡っていたものを発見し、収集したもので、ほとんどが初公開となります。