NGT48卒業!荻野由佳「唯一の複数センター抜擢」は誰よりもファンを大切にしたから (3/3ページ)

日刊大衆

 (中略)「世界はどこまで青空なのか?」のときはセンターとしてどう曲を表現したらいいかを考えていたんですけど、「世界の人へ」は「みんな一緒に幸せになろう」と歌っている曲なのでみんなで気持ちを1つにしてがんばりたいです。「チーム全体を見て!」というオーラを出せるセンターでありたいですね」と意気込みを語っていた。

 こうした発言から感じられるのは「グループとしてどうあるべきか」という視点をもってセンターポジションに立っているということである。センターというポジションに必要以上に囚われるケースも多いなかで、少なくとも荻野は俯瞰的に考えられるセンターだった。この荻野の姿勢がグループのあり方に多大な影響を与えたことは言うまでもないだろう。

 NGT48としては2019年の初めにグループを揺るがす大きな事件が起こり前途多難を極めたが、ようやく明るい兆しが見えてきた。そんな中7月23日に開催された『6thシングルリリース記念特別公演』にて卒業を発表した荻野。

 公式サイトに掲載されたコメントには「この約2年半くらいの期間、自分の思うような活動をすることができず、気持ちが追い込まれることもあり、事務所のスタッフさんや家族にもたくさん迷惑をかけてしまいました」と近年の活動を振り返っていたが、NGT48とファンを誰よりも大切にしてきた彼女だからこそ、この2年半の活動は悔しかったに違いない。

 2020年に開催された『NGT48選抜メンバーコンサート~TDC選抜、合宿にて決定。初めての経験~』で涙ぐみながら挨拶をしていた荻野の姿はそのことを象徴しているようでもあった。

 今後はソロで活動することも明かしており、2021年10月5日にはファースト写真集の発売も予定されている。NGT48の顔としての荻野の卒業によってNGT48は否が応でも新たなフェーズへと進まざるを得なくなるだろう。荻野がグループに残した功績が次世代メンバーへと繋がるものであってほしい。

(文=川崎龍也)

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