『次にくるマンガ大賞』は必要ない?“人気投票”化したレースに不満の声「もう来てる」

まいじつ

『次にくるマンガ大賞』は必要ない?“人気投票”化したレースに不満の声「もう来てる」

8月24日、ダ・ヴィンチとニコニコが運営する『次にくるマンガ大賞 2021』の結果が明らかに。今年もさまざまな話題作がランクインを果たしたものの、その結果をめぐって不満の声もあがっているようだ。

「次にくるマンガ大賞 2021」は、ユーザーが「次にくる」と思う漫画のランキングを一般投票によって決定する企画。コミックス部門とWebマンガ部門の2つに分かれており、それぞれ連載が始まって一定期間しか経っていない作品が対象となる。

今年の結果を見てみると、コミックス部門では赤坂アカ×横槍メンゴのタッグによる『【推しの子】』が1位を獲得。2位は人気ソーシャルゲームの派生作品である『ウマ娘 シンデレラグレイ』、3位には『週刊少年サンデー』の『葬送のフリーレン』がランクインを果たした。

またWebマンガ部門では、『ジャンプ+』で圧倒的な人気を誇る『怪獣8号』が第1位に。同じく「ジャンプ+」から『ダンダダン』が2位にランクインした他、『LINEマンガ』のオリジナル作品『先輩はおとこのこ』が3位に食い込んだ。

「【推しの子】」と「怪獣8号」の1位獲得に、多くのファンが喜びを隠せない様子。ネット上では《次に来るマンガのヤツ、『推しの子』も『怪獣8号』も大好きな漫画なのでニコニコしちゃいました》《『推しの子』と『怪獣8号』はまじで両方最強だから読んでない人は読むべし》といった声が相次いでいる。

ネット上では結果に不満の声も…

とはいえ、今回1位を獲得した「【推しの子】」は累計発行部数150万部を突破しているヒット作。「怪獣8号」にいたっては400万部以上を記録しており、「次にくる」どころかブームの最中にあると言えるかもしれない。

そのためネットの一部では、《もう売れてる奴ばっかりでは?》《次に来るマンガ大賞、とっくに来てるマンガばかり受賞する問題》《「もう来ててヒットしてる漫画をさらに100万部売りたい大賞」ってちゃんと名乗ってほしい》《マンガ大賞に入ってる作品上げられても次に来るも何もないだろ》といった不満も多く噴出している。

しかしながら、「次にくるマンガ大賞」は一般人の投票によってランキングが決まる仕組み。当然すでに売れていて、ファンの多い作品ほど有利になることは避けられない。かといってもし選考委員が選ぶような賞になれば、ネットユーザーから「出版社のステマだ」と叩かれてしまうことは目に見えているだろう。

そもそも現代の情報社会において、面白い作品は大抵すぐにSNSなどで拡散されるもの。以前は「誰にも知られていない傑作」が存在したかもしれないが、現在ではそれがたんなる幻想になりつつある。

もし本当に漫画好きが〝次にくる作品〟を知りたいなら、口コミや賞に頼らず、自分の情報感度やセンスを磨くしかないのかもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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kohanova / PIXTA

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