今井美樹、封印された「港でフル脱ぎ撮影会」/美女優“水辺の艶技”大全(1) (2/2ページ)

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 不良たちに集団暴行されたテレサは、全脱ぎ姿になって、海水で身を清めるように洗い流す。この登場シーンは、ハーフ特有のエキゾチックな顔立ちとともに観客をどよめかせた。

 同じく海岸での暴行場面を見せたのは、朝ドラ「ふたりっ子」(96年)の好演が紅白出場経験にもつながった河合美智子だ。まだ10代で演じた「恋人たちの時刻」(87年、角川春樹事務所)から、その部分を再現すると。前出・秋本氏によれば、海を見つめていた河合が、バイクでやって来た2人の男に性的暴行をされてしまうという。服を脱がされアンダーウエア1枚をはいている姿になったが、「大柄で肉づきのいいボディでしたね」と振り返った。

 本来の主演は渡辺典子だったが、脱ぎのシーンの多さに辞退。河合が見事に代演を果たしたことになる。

 日本で初めて食をテーマにした映画「タンポポ」(85年、東宝)で、ほんのワンシーンながら、色香を振りまいたのが洞口依子。殺し屋の役所広司が訪れた海岸で、海女役の洞口が海から上がる。白い海女服が水に濡れ、透けて見えるバストトップに役所の目が留まる。

 そして、カキの殻で出血した役所の口を洞口が舐め上げ、やがて唇を絡め合う。静かな波の揺らぎが艶っぽいムードを高めていた。

 最後は、カリスマシンガーとなった今井美樹の記念すべきシーンを。映画初出演だった井筒和幸監督の「犬死にせしもの」(86年、松竹)で、驚きの場面に挑んでいるのだ。前出・秋本氏によれば、「漁船が行き交う港の一角で、海賊たちに襲われます」とのことで、最初は小用を足すと見せかけて海に飛び込み、「そのあとは覚悟を決めて『脱いだらええんやろ!』と自分で服を脱ぎ、あぐらをかく」という。秋本氏によれば、突発的な脱ぎシーンで、「取り囲んだ男たちがカメラでバチバチと撮影会を始めます」との展開に。大きめなバストトップが目立ったというが、「まさしくワンアンドオンリーな場面でした」と指摘する。

 もちろん、今井が脱いだのは、これが最初で最後である。

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