米軍撤収のアフガン、中国の「タリバン支持」で高まる”リスク”とは (2/3ページ)
「中国の王愚・駐アフガン大使がタリバン幹部と接触したのは先月24日のこと。さらに28日には王毅外相兼国務委員が、天津でバラダル師率いるタリバン代表団と会談しています。『一帯一路』という巨大経済圏構想を掲げる中国にとって、アフガンはいわば中東への中継点、そのためアフガンを影響下に置けば中国への経済的利益が大きい。加えて、国境を接する新疆ウイグル自治区の治安対策も可能になるため、上手く付き合えれば中国側のメリットは計り知れません。しかも今、中国には新型コロナウイルスの起源をめぐり国際社会から逆風が吹いているので、アフガン問題を契機になんとか追い風に変えたいという思惑もある。そのあたりの事情がタリバンとの急接近の背景にあることは間違いありません」
とはいえ、その昔にはアレキサンダー大王をはじめ、チンギス・ハン、さらに英国やソ連、米国と大国が支配することを試みるも、どんな力にも屈しなかったアフガンだ。いくらしたたかな中国とはいえ、さじ加減を間違えたら最後、アフガンから手痛い報復を受ける可能性も大きいはずだ。
「ソ連が10年、米国が20年かけてもアフガンを制することができなかったように、この国には民主主義も全体主義も根付かない。そんなアフガンと今後中国がどう付き合っていくのかを世界が注視しています」(前出のジャーナリスト)
そして、そのアフガンを現在、掌握しているのがタリバンだ。前出のジャーナリストが続ける。