『根も葉もRumor』でセンター抜擢のAKB48岡田奈々が貫いてきた真面目なアイドル像

日刊大衆

※AKB48岡田奈々/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/80100)より
※AKB48岡田奈々/画像はEXwebの記事(https://exweb.jp/articles/-/80100)より

なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
AKB48岡田奈々 前編

 9月29日に約1年半ぶりとなるシングル『根も葉もRumor』をリリースするAKB48。本作は久しぶりにAKB48メンバーのみで構成されており、AKB48の現在地を示す指標となるシングルと言えるだろう。そんなある意味で挑戦的なシングルにおいてセンターを務めているのが、現在AKB48とSTU48を兼任している岡田奈々だ。

 岡田は2012年に「AKB48 第14期生オーディション」に合格し、同期の小嶋真子西野未姫とともに三銃士として大きな期待を持たれていたメンバーのひとり。2013年には当時の研究生による派生ユニット「てんとうむChu!」のメンバーとしても活躍していた。

 2014年に36thシングル『ラブラドール・レトリバー』で初選抜入りを果たすと、2015年にはチーム4の副キャプテンに就任。さらには、2017年にSTU48との兼任に伴い初代キャプテンに任命されるなど、創成期のグループを持ち前のリーダシップで牽引してきた。結成されたばかりでまだ不安定だったSTU48に安定感をもたらし、その後今村美月に引き継ぐまで基盤を作り上げたのは岡田その人だった。

 自身のキャリアにとって大きな転機を迎えたのが2018年。1月に初のソロコンサート「岡田奈々ソロコンサート〜私が大切にしたいもの〜」を開催し、ボーカリストとしてのポテンシャルを見せつけると、9thアルバム『僕たちは、あの日の夜明けを知っている』のリード曲「靴紐の結び方」、51stシングル『ジャーバージャ』ではセンターに抜擢されたのだ。

 渡辺麻友という大きな存在が抜けた後のシングルということで自然とセンターに注目が集まることとなったが、指原莉乃松井珠理奈といったセンターの常連メンバーではなく、抜擢されたのは初センターの岡田という大きなサプライズだった。

 渡辺麻友に憧れてAKB48加入を決意した岡田は、かつての渡辺がそうであったようにアイドルへの真摯な思いを秘めており、2017年の「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」では「自分は真面目にやっていてもいつか必ずAKB48のてっぺんをとれると思っています。真っ直ぐに頑張っている人が報われるように、グループを変えていきたいです」と決意を語るなど、AKB48のなかでもとりわけ真面目で誠実なアイドル像を作り上げてきた。

 そのため、渡辺の後継としてセンターに立つことになった際にファンからは温かく迎え入れられたのは当然の帰結であり、これからAKB48を引っ張っていく先頭にいるのは岡田なのだと多くの人が思ったことだろう。

 2017年の渡辺の卒業以降、AKB48はセンターを毎シングル入れ替えており、岡田を筆頭に小栗有以矢作萌夏山内瑞葵など、若手メンバーを積極的にセンターに起用してきた。

 そのなかにあって、岡田はAKB48におけるセンターの一番手として上がってくるメンバーの一人としてある。今まさに転換期を迎えているAKB48にとって岡田に期待される役割は非常に大きいものがあり、『根も葉もRumor』のセンター抜擢を始め、今後の再起を図るための大きな一手として彼女には大きな期待がかけられていると言っていい。

(文=川崎龍也)

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