妻の巧みな復讐劇。黒木華&柄本佑が魅せる「不倫夫婦」の恐ろしい末路 (1/2ページ)
今回レビューする映画は、2021年9月10日(金)公開の映画『先生、私の隣に座っていただけませんか?』。
物語は、黒木華さん演じる漫画家の佐和子がある日突然、「不倫」を題材に新作漫画を描くと言い出すところから動き出します。
その新作漫画に描かれたのは、柄本佑さん演じる夫・俊夫と担当編集者・千佳とのリアルな不倫現場。不倫をしていた俊夫は、佐和子にバレたかもしれないと精神的に追い詰められます。
さらに漫画の物語は、佐和子が自動車教習所の先生と恋へ発展。そんな物語に恐怖と嫉妬に震える俊夫は、やがて現実と漫画の境界があいまいになってしまいます。
漫画家夫婦のウソとホンネが交錯するスリリングな心理戦が描かれた注目の作品。
この映画を一足先に鑑賞した、マイナビウーマン読者アンバサダー「はたらくmuse」の2人に感想コメントをいただきました!
■はたらくmuse×『先生、私の隣に座っていただけませんか?』レビュー
宮本さえさん(サービス系販売職/29歳/@saetime_38)
自信を持っておすすめできる傑作
「面白い‼」
見終わった後つい声に出してしまうほどの爽快感! ニヤニヤとヒヤヒヤが止まらない、新しい感覚の映画です。
冒頭からどこか不穏な空気が漂う劇中に一瞬で引き込まれます。ラストは、「ハッピーエンドなの⁉ それとも⁉」と、一瞬も目が離せないあっという間の2時間でした。
言葉数の多くない佐和子のミステリアスな雰囲気漂う演技には脱帽です。気持ちよくだまされてしまいます。
俊夫の行動にはクスッと笑えるシーンもあり、妻の不倫を疑う姿がなんともリアルでかわいらしくも思えてきちゃいます。
見終わった後は「不倫映画」という最初のイメージはガラッと変わり、アクションムービーを見た後のような、どこかスカッとした爽快感に似たものがありました。
「不倫は良くない……」と、改めて感じさせてくれます。