アルコール依存症に匹敵 「孤独」がもたらす健康リスク (2/2ページ)

新刊JP

同教授の研究結果のほかにも、孤独と疾病との関連を指摘した研究結果は数多くあり、うつ病や統合失調症、薬物やアルコールの乱用、心臓病、血管疾患、がんなど多岐にわたる病気のリスクが孤独によって高まることがわかっている。

■孤立はすなわち「死」だった時代

本来、人間は「社会的動物」であり、孤独になることを避ける生き物だ。人間が外敵と戦い、生きながらえていくためには、他者との結びつきが必要であり、孤立はすなわち「死」だった。だからこそ、人間の体は「孤独」に対して強いストレス反応を示すように設計されている。

この状態になると、体内でストレスホルモンが増加し、高血圧や白血球の生成に影響を与え、心臓発作などが起こりやすくなるとされる。また、孤独な人ほど炎症を起こす遺伝子が活発化し、炎症を抑える遺伝子の動きが抑制されるため、免疫システムが弱くなり、感染症や喘息などへの抵抗力が低下する。これが、「孤独」がさまざまな疾病を引き起こしやすくする原因の一つになっているのだという。

では、どんな人が孤独にやりやすいのか。  本書では孤独に陥りやすい層として「中高年」、さらには「男性」を切り取っているが、コロナ禍ではより多様な人が孤独に陥りやすい。

生涯未婚率が上がり、高齢化が進む日本を「孤独」は確実にむしばみ、コロナはそれを確実に加速させている。「孤独による死」の実態を知るために、本書はきっと役立ってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

「アルコール依存症に匹敵 「孤独」がもたらす健康リスク」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る