アルコール依存症に匹敵 「孤独」がもたらす健康リスク (1/2ページ)

新刊JP

アルコール依存症に匹敵 「孤独」がもたらす健康リスク(*画像はイメージです)
アルコール依存症に匹敵 「孤独」がもたらす健康リスク(*画像はイメージです)

コロナ禍で思うように出かけられず、人と会えなくなってから一年半あまり。
人と会って会話をすることが失われたことによる孤独やさみしさにもずいぶん慣れた、という人も多いだろうが、孤独というものは慣れても健康上のリスクを高めるもののようだ。

「孤独」と「死」の関係について知っているだろうか。孤独な人が孤独に亡くなるのが孤独死だが、孤独というものは死を早めもするのである。

■「孤独」は1日たばこ15本に匹敵する?!

『世界一孤独な日本のオジサン』 (KADOKAWA刊)は、日本における孤独死の背景と原因に迫る一方で、孤独そのものが人の体と心をむしばんでいく現実にも触れていく。

イギリスは2018年に「孤独担当相」を任命し、国家として孤独を問題視していることを示した。本書によると、イギリスに限らず、今世界では「孤独」が人の精神的・肉体的健康上、最も憂慮すべき問題として語られ、「寂しさは人から人へ伝染する」という研究結果から「孤独というエピデミック(伝染病)」という考え方が広まっているという。

世界中で孤独がここまで問題視されている原因として、「孤独による死」の存在がある。アメリカ・ブリガムヤング大学のホルトランスタッド教授の研究が象徴的だ。

ホルトランスタッド教授は2010年、148の研究、30万人以上のデータを対象とした分析を行い、「社会的つながりを持つ人は、持たない人に比べて、早期死亡リスクが50%低下する」とする結果を発表した。(P42より引用)

さらには、孤独であることのリスクを

・1日たばこ15本吸うことに匹敵する
・アルコール依存症であることに匹敵する
・運動をしないことよりも高い
・肥満の2倍高い

と結論づけた。

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