世界が注目する「昆虫食」で「コオロギ」が注目されるワケ (2/2ページ)

新刊JP

まず、同じく食用になっているイナゴや蚕と比べると飼育が簡単なことが挙げられる。イナゴはイネの葉をエサにするし、絹を産出する蚕は桑の葉しか食べない。つまり、どちらもかなりの「偏食」なのだ。

この点で、雑食性のコオロギは飼育が楽。また、この性質によって廃棄されていた食品残渣を飼料にあてることが可能であり、近年社会問題になっている「食品ロス」の解決法としてもコオロギは注目されている。今後研究が進み、食品残渣だけで飼育できるようになれば、コオロギは超低コストの動物性たんぱく質供給源になりえるのである。

また、コオロギは飼育に広々とした農場もいらず、限られたスペースで高密度に飼育できる。そして品種改良の技術も確立されている。これらを合わせて考えると、コオロギはSDGs時代の「期待の星」なのだ。

「そんなこといっても、コオロギが当たり前に食卓に並ぶなんて、ずっと先のことでしょ?」と思うかもしれないが、ヨーロッパや米国ではすでにコオロギ・パウダー入りのパンやプロテインバーが販売されて、普通に食べられている。

いずれも昆虫食の習慣がない地域であると考えると、日本でもコオロギ食が普及するのは意外に早いのかもしれない。実際にコオロギをビジネスにする企業は出てきており、本書からはビジネスとしてのコオロギと食文化としてのコオロギの萌芽を感じとることができるはずだ。

(新刊JP編集部)

「世界が注目する「昆虫食」で「コオロギ」が注目されるワケ」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る