地獄太夫の再来!?明治時代に実在した遊女“幻太夫”の凄まじい成り上がり精神【下】 (4/6ページ)
全盛四季冬 根津庄やしき大松楼 画:月岡芳年 国立国会図書館デジタルコレクションより(部分)
幻太夫の打掛には蜘蛛の巣にからめとられた桜花と蜘蛛の姿が。そして髑髏の柄が描かれています。筆者は蜘蛛が大嫌いなので、蜘蛛の姿が描かれた着物を着るなんてゾッとします。現代のドクロ柄はファッションとして受け入れられていますが、この時代に女性が髑髏柄の着物を着るのはかなり異様なことだったのではないでしょうか。
しかし幻太夫が手にしているのは“雪うさぎ”。目に南天の実を入れるので、難が転じる縁起物とも言われます。月岡芳年の優しい気持ちの現れでしょうか。
ただそのような蜜月もやがては終わりを迎えます。