ドキュメンタリー映画『スズさん 〜昭和の家事と家族の物語〜』公開決定と予告編解禁、小林聡美さんからのコメント到着のご案内 (3/5ページ)
終戦後の混乱の時期を経て、昭和30年代は、洗濯機、冷蔵庫、テレビの三種の神器と呼ばれた家電製品が家庭に急速に普及し始め、専業主婦の暮らしが大きく変化しました。必要なものは買えばいい、と価値観が変化していくなかで、家族のために裁縫を続けたスズさんの人生には、今の私たちが受け止めるべきメッセージがあると感じたのです。「母は生きているという実感をもって生きた人でした。人の役に立っているという気持ちをもっていた人だった。苦労は多かったけれど、悔いはなかったのではないか。」という和子さんの言葉に私は大きな感動を覚えるとともに、手を動かすこと、そこから「ぬくもり」を生み出すことへの自信が、スズさんに生きているという実感をもたらしたのではないかと確信するようになりました。製作過程で私が受け取ったメッセージ「日々の暮らしを大切に。辛い日々が続いたとしても、かならず朝は来る。」が、今を生きるみなさんに、将来を担う若者たちに伝わることを心から祈念します。
■『スズさん 〜昭和の家事と家族の物語〜』予告編
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=wfrM6yE5hiQ ]
■作品概要
東京郊外にある小さな家。
昭和26年(1951年)に建てられた木造2階建の住宅は、いま「昭和のくらし博物館」となり、当時の人々の暮らしを伝えています。館長の小泉和子さんの実家であるこの博物館には、母・スズさん(1910~2001年)の思い出がたくさんつまっています。娘によって語られる、母の人生。そこには生活の細部に工夫を凝らし、知恵を絞り、家族のために懸命に手を動かしながら生きてきた一人の女性の姿がありました。当時、当たり前に継承されていた経験や生活の知恵は、時代の変化とともに失われつつあります。母から娘へ、娘から今を生きる私たちへ。