日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/レース勘が戻った脇本雄太の圧勝劇

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日本名輪会・山口健治の「江戸“鷹の目”診断」/レース勘が戻った脇本雄太の圧勝劇

【岐阜「共同通信社杯」ヤマケンが注目する「決勝戦進出」有力候補12人!】◎脇本雄太/○松浦悠士/▲守澤太志/△古性優作/佐藤慎太郎/平原康多/新田祐大/郡司浩平/清水裕友/柴咲淳/吉田拓矢/眞杉匠

 2班選手でもグレード戦で好走していれば、予想は割り引かなくていい。

 今年のGII第3弾となる岐阜「共同通信社杯」(9月17日【金】~20日【月】)。今年初めてSS班の全9人が勢ぞろいし、2班選手では売り出し中の若手機動型が虎視眈々と大物食いを狙う。波乱があってもおかしくない4日間になりそうだ。

 脇本雄太を断然の主役に推すしかない。前走の向日町記念4連勝の決勝戦で、2周逃げて勝ったのは底力のなせる業。東京五輪後に2場所走ってレース勘は戻っている。展開不問の圧勝劇まであるのではないか。

 対抗は松浦悠士。向日町記念は準決勝で不覚を取ったものの、すぐに切り替えられるのが強みでもある。清水裕友とのタッグで脇本に肉薄する。あとは、直線伸びる守澤太志と、脇本をマークする古性優作がオールスター決勝戦を再現できるかどうかだ。

 前走の山口健治杯を勝ったからではないが、柴崎淳の好調ぶりが目を引く。6月にはGIII福井を勝ち、オールスターでも【3】【1】【5】【2】【8】と好走。温厚な性格そのままに失格はこれまでわずか2度しかなく、今週末で35歳になるが自力は健在。印は回らなかったが、展開が向けば一気に浮上する。

【大穴この一車】

 稲川翔(大阪・90期)。

 失格と落車をものともしない1班屈指のファイターは、1場所で高配当を固め打ちする名手でもある。5月京王閣ダービー(【3】【3】【6】【3】)の3着3回は5万、1万、3万円台。その次走の函館記念(【2】【3】失欠)は初日5万、2日目8万円台で、ダービーから7月まで10本の万車券を演出している。8月の2場所は小休止していたが、ここで大爆発か。

【狙い目の伏兵3人】

 まくりが持ち味の山口拳矢(岐阜・117期)は、GII函館サマーN(【1】【3】【2】)で準優勝、GIでも2度準決勝に乗っている。ここは地元戦だけに、先輩がつければ先行しなければならないが、予選は突破できる。

 山口と同期の町田太我(広島)は、オールスター(【3】【2】【7】【1】【9】)の2走目に同県の松浦と見事ワンツーを決めている。6月には松山でGIIIを獲っていて、その徹底先行ぶりは若手でも並ぶ者はない。押し切りに期待したい。

 5月に特昇した伊藤颯馬(沖縄・115期)が6月高知(【1】【1】【1】)でのS級初Vに続いて、8月別府(【1】【1】【1】)で2度目の優勝を飾った。ここは3月松阪ウィナーズC(【6】【8】【9】)以来、2度目の特別戦。一戦でも車券に絡めば自信になる。

山口健治(やまぐち・けんじ):1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。

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