無印良品、ユニクロにもポストコロナ改革の波!旗艦店リニューアルの狙いとは (2/3ページ)
さてその自販機、売られているのはアルミ缶に入った黒豆茶やミルクティーなど、これまでの無印良品でもお馴染みの飲食物のほか、女性用ストッキングやボクサーパンツ、不織布マスク、折り畳み傘など、急な用途で困った時に役に立つ商品などが目立つ。変わり種は「猫草栽培セット」だ。猫草はネコが毛づくろいなので飲み込んだ毛を体外に出すためのものだが、実は隠れたベストセラーだったという。ところが、無印良品ではペット専用コーナーがなかったのでお客がなかなか探し出せないでいたのだとか。だから敢えて人目に付く自販機に備え付けたのだという。同社ではこういった「お試し商品」を自販機に設置することで顧客のニーズを拾い上げる試みも行っていくようだ。
対するファストファッションの雄、ユニクロは9月17日にグローバル旗艦店である銀座店をリニューアルさせる。
「銀座店と言えば同社の顔と言っていい。その銀座店をリニューアルするわけですから、ポストコロナ時代で同社がどうブランド展開を行っていくかの試金石と言えるかもしれません。ブランドの哲学である『LifeWear』を体現した作品を設置するのはもちろん、スーツ専用サロンやカフェ、花売り場を設けるなど、こちらも服以外の『生活』の分野を拡充する予定です」(前出・ジャーナリスト)
それらのフロアには特別な研修を受けたスタッフを配置し、例えばスーツ専用サロンではフィッターが採寸を行い、オーダーメイド感覚で体にフィットしたスーツが購入できるようになるという。