世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「パの優勝争いはどこが有利か?」 (2/2ページ)
9月5日に単独首位に立ったロッテは五輪代表に一人も選ばれなかったように、飛び抜けた選手はいない。これという強みはないけどしぶといし、終わってみれば勝っているという不思議なチーム。荻野や和田、藤原と走れる選手が多いので、接戦でこそ力を発揮する。それにしても、9月の単独首位は70年以来というから驚く。僕が入団2年目の年で「足長おじさん」と呼ばれたアルトマンが打ちまくっていたのを思い出す。プレーオフで勝っての優勝はあるけど、勝率1位が50年もないのにファンはよく辛抱してくれた。
両チームとも目の前に優勝が見えているんやから、士気も上がる。でも心配なのは優勝争いの経験の少なさ。大一番になると、プレッシャーに潰されるというより、力みにつながる恐れがある。リラックスして普段どおりのプレーをするのは難しい。
そう考えると、4年連続日本一のソフトバンクはまだまだ逆転の目がある。先発陣に田中将ら経験豊富な選手が多い楽天もあなどれん。ソフトなんか順調ならぶっちぎってもおかしくない戦力があったのに、故障者も多く、投打に誤算だらけのシーズンやった。特に守護神の森と、セットアッパーのモイネロの2人がいなくなってからは、信じられないような逆転負けが増えた。でも、森が9月7日に復帰し、モイネロも復帰間近と聞く。この2人が帰ってくればラストスパートの態勢は整う。
泣いても笑っても、残り30試合ほど。コロナ禍で僕も巣ごもりの日々が続くけど、シーズン最後まで熱パを楽しみたい。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。
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