サンマは不漁、ブリは豊漁!「旬の食材」2021年は「高い」か「安い」か? (2/2ページ)

日刊大衆

■今年はウナギが安い!

 他の庶民の魚はどうか。「水産研究・教育機構が発表した『長期漁況予報(8〜12月)』によると、マサバは前年を上回り、マイワシは前年並みの海域が多い」(水産学部研究員)

 また、今年はウナギの稚魚であるシラスウナギが豊漁だという。

「過去最高だった2018年から3年連続で値下がりし、今年はピーク時の半値以下です。“ウナギといえば中国産”が庶民の常識でしたが、今後は、高嶺の花と諦めていた国産のうな重や蒲焼きが食べられそうです」(グルメライター)

 では、ウナギと同じく高級食材の代表であるマツタケはどうか。秋の味覚の“王様”といえる食材だが……。

「マツタケが豊作になる条件は、秋になって気温が下がり、十分な雨量を確保できること。その意味では今年、いい条件がそろいました。マツタケの収穫は始まったばかりですが、出だし好調です」(マツタケ農家)

 国産のマツタケが豊作だと、外国産も値崩れを起こしやすくなる。どうやら今年は“王様”を味わえそうだ。

 一方、大雨や長雨の影響で、生育が遅れている野菜が軒並み高騰しているが、キャベツは狙い目という。前出の丸山氏が解説する。

「キャベツは1玉100〜200円と、モヤシと並び、今年、最も食卓を助けた野菜です。その理由は、主産地の群馬と岩手では長雨の影響も少なく、生育がよかったからです。この秋も安定した価格が期待できますよ」

 9月27日発売の『週刊大衆』10月11日号では、このほかにも今年安価で手に入れられる秋の食材を特集している。

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