「俺たち、死ぬまで親友だぜ!」「もうどこにもやらないよ」「さよなら、きっとまた会おうね」―迎えた保護猫たちと交わした、しあわせの「約束」。17の実話集。 (3/5ページ)

バリュープレス

これからもよろしくね」
「こんな子がいるよ」そう言って、夫がスマホの画面を奈保子さんの目の前に差し出した。そこには、たっぷりとした、あまりにもたっぷりとした顔幅の茶トラ猫が、ちょっとよるべなさそうな目で見上げていた。まあ、なんて大きな顔。なんて可愛いの。
14話より


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSMzNDk5NyMyODA3MTkjMzQ5OTdfQURxb2VudUtqdS5qcGc.jpg ]

「さよなら、きっとまた会おうね」
11月の寒い夕べ。いっとくさんが夕食の用意をしていたら、あの猫が外からのぞいて
いる。戸を開けて「おまえもいっしょに鍋でも食うか」と言うと、スッと入ってきた。
鶏肉をやると、前脚で転がして冷ましてから食べた。食後、畳の上でゴロンとしていた
いっとくさんの胸に、猫は乗っかってきて香箱を組んだ。もうずっと前からこの家に
いたみたいに。
17話より

特別収録!
帯に共感の言葉を寄せた漫画家・深谷かほるさんと著者・佐竹茉莉子との
直筆絵はがきでの猫愛溢れる猫ばなし交歓は必見!!全4便収録。

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