世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「ヤクルトにあって阪神にないもの」 (2/2ページ)
開幕前の順位予想でヤクルトを優勝とした評論家は誰もおらんのと違うかな。僕もここまで勝てるチームとは思わなかった。打線は力があるけど、投手力が弱すぎると思っていた。それがここに来て、先発投手陣もプラスαの力が出てきた。高卒2年目の奥川が素晴らしい。阪神も巨人もねじ伏せられていた。ストレートに力があるし、同じ腕の振りで変化球を投げられる。コントロールも抜群やし、攻略が難しい投手。打つほうが村上なら、投手では奥川が今後、何年も引っ張っていく存在になる。
優勝争いの大詰めでは、村上のようなチームリーダーが士気を高めることが重要。巨人・岡本も成績では村上に負けていないけど、性格的なおとなしさを感じる。やっぱり巨人はまだ坂本に頼るしかないやろな。阪神のつらいところはチームリーダーがいないこと。キャプテンは大山やけど、ユニホームにCマークがついているだけ。内に秘めた闘志はあるんやろうから、もっと表に出してほしい。9月になって巨人戦でのサヨナラ本塁打など3試合連続でお立ち台に上がりながら、好調は長続きしなかった。同じ4番・三塁としてスタートした村上、岡本に随分と差をつけられてしまった。
ヤクルトが優勝したら、MVPは文句なしに村上、巨人なら岡本やろな。阪神はというと、パッと名前が出てこない。怪物ルーキーの佐藤輝が復活すれば、がぜんムードは盛り上がるんやけど。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。
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