「保護犬を引き取ったら、思いのほか大きく成長。マンションの管理会社に処分か退去を迫られて...」(兵庫県・性別不明60代) (2/3ページ)
「処分するか引っ越すか、選んでほしい」
それから月日が流れるにつれて、Yさん家の小さかった子犬はみるみる大きくなり、半年ほど経ったころには立ち上がると大人の身長よりも大きいほど立派な体格になっていました。性格は大人しくてとても人懐こいのですが、いかんせん体が大きいので子供などには少し驚かれていました。
そんなある日、Yさんが深刻な顔で我が家を訪れ、「犬を処分しないといけない」と言い出したのです。
理由を聞くと、
「『明らかに大型犬である』とマンション住民から苦情が出ており、処分するか引っ越すか選んでほしい旨を通告された」
との事でした。
たしかに、私たちの住むマンションの規定では、大型犬の飼育は認められていません。
しかし、Yさん家が引き取った犬は複数の犬種のミックスで、子犬の段階ではどれほどの大きさに育つのかが分からなかったのです。
今になって大型犬に育ってしまった事を悔やむわけにもいかず、何よりも家族の一員となった愛犬の処分を迫られ、Yさん家はすっかり憔悴しているようでした。
子供を守りたいという思いで反対する家族も私を含め犬を飼っている住民は、Yさん家の犬が性格も良く大人しい事をわかっており、「処分しろ」というのは理不尽な主張に感じられました。
ですが、世の中には犬が全くダメな方もおり、集合住宅である以上は色々な方が住んでいるのも事実です。
なので、ここは苦情を出した住民の理解を得るしかないと考え、私は翌日からYさん家と一緒に朝の散歩中に敷地内の掃除をするなど、彼らに犬に触れてもらう機会を増やそうとしました。