仕事の生産性を高めるために磨くべき3つの「基礎能力」 (2/4ページ)
本書には「身体を整え、感情をコントロールし、思考を明確にして、精神と同じ方向に合わせていけば、最大のパワーが得られます」(p.28より)とつづられている。
このエネルギーレベルを自覚、把握し、マネジメントすることが、メリハリのついた仕事をしながら成果を上げる働き方につながる。
ちなみに、野上氏自身、エネルギーのマネジメントを最初から出来ていたわけではなく、新卒入社後は、とにかく働き詰めで「時間に追われず、効率と生産性を高め、成果を出し続けるにはどうすればいいだろう」と悩んでいたという。そんな時、P&G社で「コーポレートアスリート」というパフォーマンスをアップさせるエネルギーマネジメントの手法を学ぶ機会を得て、仕事、プライベートは大きく変わった。
ピークパフォーマンスを維持するために必要なのは、時間管理ではなく、エネルギー管理であることを実感した野上氏は、それ以来、自分や部下の育成にもこの考え方を取り入れ、大きな成長を遂げた。
本書では、自分のエネルギーレベルを客観的に把握する方法、各エネルギーのコントロールの仕方が詳しく解説されているので、ぜひ参考にしてほしい。
■生産性向上は3つの基礎能力を高めることから始まるもう一つ、本書からご紹介したいのが「生産性を上げる方法」だ。
生産性を上げるためには、「仕事の基礎能力」を上げることが必要で、その能力は3つあるという。
A.目的を明確に定義する能力
B.情報のインプット、アウトプットの速さ
C.物事の本質をシンプルにつかんで説明する能力
では、それぞれ見ていこう。
まず、 「A.目的を明確に定義する能力」 だが、これは、「何が成果なのか」「何をもって成果が上がったと言えるのか」という本質を明確に定義できる能力のこと。上司から「これをやってくれ」と降ってくる仕事も多いが、ここでその仕事の目的を定義せず、「上司に言われたからやっている」という意識で取り組むとこの能力は上がらない。
野上氏はこの目的意識の欠如が、日本企業の生産性が低い理由の一つだと指摘する。