仕事の生産性を高めるために磨くべき3つの「基礎能力」 (3/4ページ)

新刊JP


大切なことは、目的意識を強く持つこと。野上氏は、かつて在籍していたP&Gで「自分の出すプランの冒頭にはビジネスの目的と目標を書いてから内容に入っていく」という指導を受けたことが良いトレーニングになったと述懐している。

続いて、 「B.情報のインプット、アウトプットの速さ」 は、簡単に言えば速読・速書の能力だ。「目的を明確に定義する能力」があれば、情報の取捨選択がしやすくなり、情報のインプットやアウトプットの速さの向上にもつながる。

この能力は訓練することでさらに速くすることができる。
野上氏は20歳前後の4年間をディベートに費やした。このとき、多くの資料を読みこんで整理し、限られた時間内で相手に反するための議論を構築するという練習が、この能力を伸ばす訓練となったという。

とはいえ、今からディベートに時間を費やすのは難しいという人がほとんどだろう。情報のインプットとアウトプットを速くするコツとして、インプットに関してはまず全体像を把握してから細部を必要なレベルまでチェックすること。アウトプットに関しては、モデルとなる定型文や定型メールを持っておき、まずはそれになぞって書くことで速めることができるという。

最後の 「C.物事の本質をシンプルにつかんで説明する能力」 だが、この能力のベースになるのが「A.目的を明確に定義する能力」だ。物事の本質は何を目的にしているかによって変わるからである。

この能力も訓練によってある程度身につけることができるという。たとえば会議や発表会の議事録を書くことはいい練習になる。このとき、網羅的な議事録ではなく、結論とポイントを要約するようにまとめよう。複雑な状況からポイントを絞り込んでまとめることで、この能力を高める練習が積める。

この3つのスキルは仕事の効率化に欠かすことができないと野上氏はつづる。日々の仕事をする中で、これらの能力を高める機会はあるはず。本書にもその具体例が書かれており、すぐに実践できるはずだ。

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