ヒコロヒー「ほんとに芸能界は無責任な世界」 (2/2ページ)
ヒコロヒー いや、でも、やっぱり花の女子大生でしたから。
テリー いや、松竹芸能だってプロなんだから、女子大生って理由だけでスカウトなんかしないよ。落語は古典をやってたの?
ヒコロヒー そうです。
テリー じゃあ「枕」がおもしろかったのかな。
ヒコロヒー いやぁ、その時、何をしたかもちょっと覚えてないぐらいなんですけど。でも、やっぱりモデルさんとか女優さんでスカウトされたら、当時の私もうれしかったと思うんですけど、女芸人ですから。花の女子大生としては「ふーん」みたいな感じではありました。
テリー 微妙だった?
ヒコロヒー はい。だから名刺をいただいて、連絡したのも、就活が始まるタイミングで、松竹芸能に就職できるかもしれないと思ったからなんですよ。まさか自分が女芸人になるなんて思わなかったです。
テリー でもさ、吉本興業にしろ松竹芸能にしろ、今たくさんの芸人がいるじゃないですか。その中でこうやってブレイクしてくるのって、やっぱり才能がないと。
ヒコロヒー いや、もう私の場合は、ほんと幸運だけやったと思います。
テリー 謙虚なんだなぁ。でも、テレビだって何もない人を呼んだりしないよ。
ヒコロヒー でも、ほんとに言ったら、丸っと10年間まったく食べれてなかったんですよ。
テリー 10年間っていうのは大学を卒業してからいつまでのこと?
ヒコロヒー 今年32歳なので、ほんと、つい最近です。
テリー あ、そうなんだ。だって2年ぐらい前からもう人気あったよね。
ヒコロヒー いや、1年前ぐらいでも、ほんとにずっとお金が全然なくて。でも、私としてはネタもスタイルもずっと変わってないんですよ。で、今まではずっと「そんなんじゃダメだよ、テレビ出れないよ」って言われてきたのに、ここにきて急に「それがいいんだよ」みたいに言われるようになって。ほんと無責任な世界ねと思ってます。