決戦は10月29日! OK対H2O「関西スーパー争奪戦」の仁義なき戦い (3/3ページ)
「10月11日に関西スーパーの株主に、H2Oの傘下に入ったら株主として『損をする』という手紙を一斉に送付したのです。これが可能なのも、実はOKは関西スーパーの第3位の大株主だからです。会社法の定めで、株主は株主名簿の閲覧や謄写ができますからね」(前出・ジャーナリスト)
関西スーパーは老舗ではあるが店舗数は100に満たない。関西では「ライフ」(約280店舗)、「平和堂」(約150店舗)などもひしめき合っていて、さらに全国区の「イオン」が「ピーコックストア」(旧・大丸ピーコック)や地場の「光洋」を傘下に収めるなど、生き残りは容易ではない。ましてや、特にコロナ下ではアマゾンや楽天などのEC利用も日常に定着、コロナ後のリベンジ消費のことを考えれば、こちらとの競争も激化するのは明らかだ。
関西スーパーの関係者にとって、10月29日はその動向を固唾を飲んで見守る日になりそうだ。
(猫間滋)
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