『おかえりモネ』で注目 気象予報士試験ってどんな問題が出るの? (3/3ページ)

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(b)二酸化炭素には、2.5~3マイクロメートル、4~5マイクロメートル、および15マイクロメートル付近の波長領域に強い吸収帯があり、この領域は 窓領域と呼ばれている 。窓領域は人工衛星による雲域等の観測に役立っている。

(c)一般に、雲頂高度が高いほど、雲頂から上向きに放射される赤外放射は 多くなる

①(a)正(b)正(c)誤
②(a)正(b)誤(c)正
③(a)誤(b)正(c)誤
④(a)誤(b)誤(c)正
⑤(a)誤(b)誤(c)誤

□解説と解答

(a)地球の表面から宇宙空間へ向かう地球放射(赤外放射)の多くを熱として大気に蓄積させ、再び地球の表面に放出することで、地球の表面付近の大気を緩める効果を持つ気体を「温室効果気体」という。つまり問題文の「地球大気の中で地球放射を多く吸収している気体」は温室効果気体のこと。温室効果気体のうち、温室効果に大きく寄与しているのは、水蒸気と二酸化炭素なので(a)は誤。

(b)窓領域(大気の窓)は、波長11マイクロメートルを中心とする8~12マイクロメートルの領域で、オゾンの波長帯を除くと、吸収率は低いので(b)は誤。

(c)水蒸気(雲)から放射される赤外放射の強さは、雲の温度によって変化する。温度が高いほど強く(多く)、低いほど弱く(少なく)なる。一般に雲頂の高度が高いほど温度は低いので、雲頂からの上向きの赤外放射は少なくなる。(c)は誤。

(a)(b)(c)すべて誤。よって、正解は⑤。

今回は紹介した2問は、いずれも気象についての基本的な知識を試すもの。本書は入門書ではあるが、気象予報士試験には入門書の知識があれば解ける問題も少なくない。

また、気象災害の多い日本で、気象の知識は一般の人も持っておきたい「教養」でもある。「気象の世界の入り口」として、プロを目指す人にも、そうでない人にも、本書は学びを与えてくれるだろう。

(新刊JP編集部)

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