ホスピス医が語る「納得いく人生」を送るために必要な4つのこと (2/2ページ)

新刊JP

ただ、やりたいことがないから、自分の人生には価値がないと思っているとしたら、それはまちがいだ。

この社会で、人はしばしば「やりたいことは何か」を尋ねられます。
子どものころは、大人たちから将来の夢を訊かれ、就職する際には、その会社で何をしたいかを訊かれ、定年を迎えると、第二の人生で何をしたいかを訊かれます。
そのため、私たちはいつの間にか、「やりたいことがあるのは当たり前のことだ」「夢や目標を持つべきだ」と思い込んでしまっています。(『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』より)

自分には自分の生き方と人生のペースがある。夢や目標、やりたいことがないからといって人生の意味が薄れるわけではない。「人の役に立つ人生」も同様だ。誰かの役に立つのはすばらしい。しかし、人生の価値が人の役に立つかどうかで決まるわけではない。もっといえば、どんな人であっても、存在するだけで必ず誰かの支えになっている。

ただ、それでも自信が持てなかったり、生きる意味を見出せないなら「人生がもしあと1年で終わるとしたら?」と考えてみるといいかもしれない。人生の終わりを考えるということは、これまでの人生を振り返ること。その過程で、昔好きだったことや、大切だったこと、これまで気がつかなかった人生の意味が見えてくることがあるからである。

私たちは「夢」「目標」、あるいは「お金」のように、人生の充実度や満足度をわかりやすい指標に結びつけてしまいやすいが、「人生がもしあと1年で終わるとしたら?」と想像してみることは、知らない間に絡めとられてしまっているこうした指標から、少しの間だけ離れることになる。多くの人にとって、それは新鮮な感覚なはず。今の毎日をこのまま続けていいのか、これからどう生きるのかを考えるために、本書の問いかけは役だってくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

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