世界の福本豊 プロ野球“足攻爆談!”「大山の巨人戦欠場はかなり非常識」 (2/2ページ)
レギュラーで出だした頃に、先輩から最初に「パ・リーグでは内角をさばけんと生きていけんぞ」と言われた。それは打つだけでなく、うまく逃げなアカンという意味も含まれていた。
投手が内角を投げて打者をのけぞらせるのは技術の一つ。東尾なんか「当たるほうが悪い」と、ぶつけても平気な顔で得意のシュートを投げ続けていた。打者にとっても内角をえぐられたあと、腰を引かずに外角の変化球に食らいつけるかどうかが勝負。清原が高卒1年目から31本のホームランを打ちながら一度もキングを獲れなかったのも、内角攻めに苦しんだから。
広島の衣笠さんが代表例やったけど、昔はみんなボールをよける練習をしていた。今の選手でそういう練習をしているのを見たことがない。まずグリップ、肘を隠す、そして当たる場合でも体を回転させて背中、お尻に受けるという鉄則があった。手首に死球を受けたらコーチから怒られた。
阪神でも、大山が12日の巨人戦で「背中の張りで大事をとって」という説明でベンチ入りから外れた。7日のDeNA戦で受けた死球の影響だという。痛みは本人にしかわからないけど、優勝争いの大事な時期に、4番打者なら普通は無理してでも出るもの。「張り」で休むなんて、サラリーマンが「疲れているから会社休みます」というぐらい非常識。球団は大山のためにも、もうちょっとまともな理由を考えて発表したほうがいいかもしれん。
福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。
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