ブーム沸騰中「大人向けぬりえ」の緻密すぎる線画は誰が描いている? (2/3ページ)

新刊JP

ただ、デジタルで描いてはいますが、えんぴつの質感が出るブラシを選んでいるので、仕上がりとしてはえんぴつで描いたようなタッチになっていると思います(今井さん)」

『ぬりえ花言葉・花図鑑』の線画のベースには、2年前に刊行された『ちいさな花言葉・花図鑑』(ユーキャン刊)に掲載されている、構図が愛らしい花々の写真が採用されているそう。しかし、制作の過程で今井さんは「写真をそのまま線画に描き起こすだけでは、その花の「らしさ」は表現できない」と感じたとか…。

「写真では、葉や花びらのつき方やおしべ、めしべの生え方など、花の構造がリアルにはつかみにくく、描きにくいことが多々あります。なので、花屋さんで実際に花を買ってきてぐるぐる回して観察したり、あるいは植物図鑑といった資料を確認しながら描きました。細かいところが少し違うだけで、その花「らしさ」が消えてしまったりするんです(今井さん)」

■陰影、グラデーション、立体感…色鉛筆を駆使するプロの技

ぬりえの線画を何色で、どうぬって仕上げるか…。ぬる人それぞれの自由な発想で楽しめるのが、そもそもぬりえの醍醐味ではありますが、まずは今井さんが着彩した「お手本」を参考にしてみるといいかもしれません。今井さんは、デジタルで描いた線画を画用紙に印刷して、ふつうの人と同じように「色鉛筆」でぬって仕上げたそうです。

表紙

着彩の作業で今井さんが一番意識したのは、単なる「お手本」でははく、ながめたり飾ったりしても楽しめる、作品としてのクオリティだとか。

「もしぬるのに飽きてしまっても、この本が、買ってくださった人のくらしを豊かにするのに役立てば、と…(今井さん)」

でも、できれば全部、楽しくぬってほしい…。

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